2010年9月21日~22日 プライマリーコース2日間(輸出事業者向け)を実施いたしました。
・日時:2010年9月21日~22日
・地域:関東
・コース:プライマリー2日間コース(輸出業者様向け)
・目的:査定および検査の基礎知識・技能を習得する
・内容
・査定に必要な項目について
・オークション出品票の記載内容について
・修復歴車の定義について
・出品票記載と実車のすり合わせ(修復箇所等)
・講師名:橋本
ジャッジメントの橋本でございます。
今週の火曜日~水曜日にかけて中古車輸出業者様向けに査定・検査研修を実施いたしました。
◆出品票の記載内容は『裏の意味』を読み取ること!
今回の受講者数は8名。
リーマンショックからおよそ2年ほど経過しましたが、ようやく中古車輸出実績も復活してきた感が出てきております。
その影響でしょうか、先日発表された『全国オークション会場8月実績』において平均成約率が60%を越えたようです。
毎月開催している本研修を受講される方も少しずつ増えております。
さて本題の研修ですが、いつものように初日は査定時に必要な『査定のポイント、オークション相場』について学んでいただき、2日目はオークション会場をお借りしての実習です。
オークション会場に初めて訪れた受講者様に簡単な出品までの流れをご紹介し、いよいよ実車確認となります。
今回の実車確認において参考になったのは、こちら↓↓↓
輸出でも人気のある『ライトクロカン』に分類される三菱のパジェロイオ。
よ~く出品票を見てみると・・・・?!
2点!!
あまり見かけない評価点です。その評価点となった根拠を見ると『錆・腐食が全体的にひどい』とのこと。
たしかに車の状態を確認すると表記のとおり腐食の進行が進んでおり、各所でポロポロと鋼板が崩れてしまいます。
ただここで注意しなければならない点があります。
普段からオークションにて仕入れをおこなっている業者様であればお気づきでしょうが、この車は『塩害車両の疑い』があります。
外装ダメージとしての『錆腐食』だけではなく、『機関系(特に駆動系・排気系)の不具合』があることも想定しなければなりません。
車の下廻りにある機関系が錆腐食に浸食されている恐れもあるのです。
ただ機関系についての不具合が記載されていません。
検査の際にはそういった不具合が無かったのかもしれませんが、もしも不具合があったとしてもこれは『クレーム』の対象にならない可能性が高いのです。
仕入れる際の注意点というのは、出品票に記載されているダメージ・不具合が『他にどのような影響を及ぼすのか?』を推測しなければならないということです。
『仕入れのプロ』を目指していただく為の第一歩『出品票の記載内容の理解と、想定される不具合・対処方法の検討』ができるようになりましょう。
せっかく仕入れた車が輸出先の国で『ひどい車だ!!』なんて言われたら悲しいですからね。
是非今回の車を教訓にしていただきたいものです。
それではまた次回お会いいたしましよう
Posted by 研修講師 on 9月 23, 2010 学問・資格査定研修検査研修修復歴関東関西新車ディーラー中古車販売店車買取専門店輸入車販売専門店国産車ディーラー輸入車ディーラー日本車ドイツ車イタリア車アメリカ車イギリス車フランス車未経験者初心者基礎知識実車実習技能習得効果測定 | Permalink