2010年10月19日~20日 プライマリーコース2日間(輸出事業者向け)を実施いたしました。
・日時:2010年10月19日~20日
・地域:関東
・コース:プライマリー2日間コース(輸出業者様向け)
・目的:査定および検査の基礎知識・技能を習得する
・内容
・査定に必要な項目について
・オークション出品票の記載内容について
・修復歴車の定義について
・出品票記載と実車のすり合わせ(修復箇所等)
・講師名:橋本
ジャッジメントの橋本でございます。
先週の火曜日~水曜日にかけて中古車輸出業者様向けに査定・検査研修を実施いたしました。
◆『接合部』を究める⇒見落としが減る
今回の受講者数は先月に引き続き8名(!)。
中古車輸出は、この円高にもかかわらず台数が急回復している状態で、埠頭にもずらりと船待ちの車が並んでいます。
円高なのに・・・不思議です。
為替よりも『仕向け地』の関税の方が影響しているのでしょうか?
中古車輸出は本当に不思議なジャンルですね。
今回も異業種から参入する方ばかりでしたので、『査定基礎知識』を学んでいただいた後にオークション会場へ移動しました。
『U1ってどれですか?・・・・・・・・あ、これですか?!』
『この小さな歪みでR点になってしまうのですか?!』
と、驚きの連続だったようです。
講義でもご紹介をしているのですが、実際に実物を確認することで理解を深められていました。
そして修復された車の確認となります。
今回の実車確認において参考になったのは、こちら↓↓↓
日産のプリメーラです。
ディーラーさんの出品なのでしょうか?今回はこの形のプリメーラが数多く出品されていました。
このプリメーラは典型的なセダン形状なので、接合部を理解するにはもってこいの車両です。
通常リヤフェンダーの接合部確認は、A~Cのいずれかで行いますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
1.A⇒リヤインサイドパネルとの接合部
最もポピュラーな確認ポイントです。ウェザーストリップを外すことにより溶接跡が容易に確認できます。車種によっては『カバー』で覆われていて確認ができない場合があります。
2.B⇒タイヤハウスとの接合部
認知度は低いですが、リヤフェンダーの『カット交換』にも対応できる穴場的ポイント。
欠点としては、ホイールアーチ部損傷による『板金跡』がこの箇所に多く見受けられるので、他の接合部も確認する必要が出てきます。
3.C⇒リヤデッキ・リヤインサイドパネル・エンドパネルとの接合部
移動せずにリヤエリアも確認できるスグレもの。
『カット交換』に対応できないのがたまにキズ・・・。。。。
それぞれに問題点もあるので、最善は複数の接合部を理解しておくことです。
これにより様々な車種に対応できるようになります。
Aしか理解していないとアウディやゴルフの検査の際に困りますよ~。
では実際にこのプリメーラはどうだったか?
Aのポイント。
そして・・・
Cのポイントです。
実際の査定業務において、全ての接合部を確認することは難しいかもしれませんが、『溶接部位の交換』が行われている場合には、上記のようにしっかりと痕跡が残っているはずです。
『いやぁ、外側見ても全く気付かないですね!!』
感心しきりの受講者様。
『修復歴にならない車両でも、価値が大きく落ちる意味がわかりました』
それぞれに今後の輸出仕入れのヒントを掴んでいただけたようです。
こうして研修は無事に終了いたしました。
次回はどんな車と出合えるのでしょうか?
とても楽しみです。
Posted by 研修講師 on 10月 29, 2010 学問・資格査定研修検査研修修復歴関東関西新車ディーラー中古車販売店車買取専門店輸入車販売専門店国産車ディーラー輸入車ディーラー日本車ドイツ車イタリア車アメリカ車イギリス車フランス車未経験者初心者基礎知識実車実習技能習得効果測定 | Permalink